子供の頃に小沢さんに抱いていた印象は「顔が怖い.悪そう(に見える)」.
年を取った今の僕の印象は「いつも政治の話題にはなってるけど,結局のところは自民党が与党っていう大局はほとんど動かせてない人」というところ.今回の大連立案→辞任の騒動も細かいことはわからないのですが,「小細工を弄して自滅したんじゃないか?」とか思っています.
小沢さんが大まかに見てどういう政治人生を歩んできたのかは池田先生のblogエントリ「小沢一郎氏の終焉」がわかりやすいです.
小泉内閣の規制緩和政策はもともとは小沢さんが主張していたことだったそうですから,1991年に小沢さんが素直に首相になっていれば日本の経済も随分よくなっていたかもしれません.もっとも参照したj-castの記事では
今の小泉純一郎首相の主張を先取りするような政策だった。「改造計画」を政官業一体でやって来た過去がどうつながるか、考えるのは無駄である。小沢の立場が変わったから主張を変えただけである。このころ小沢は最大派閥である竹下派内の権力闘争で破れ、新派閥旗揚げ、自民党離脱という政治的転機にあった。新党立ち上げには、自民党に対抗する政策が必要だった。官僚組織内部で旧来の路線を疑問視してきた改革派官僚の知恵を借りて作ったのが「日本改造計画」である。とあり小沢さんの政治思想に一貫性があると仮定した上の議論は無駄かもしれません.著書「日本改造計画」で規制緩和を主張したのが1993年のことで,小沢さんが1991年の時点で規制緩和の発想を持っていたかどうかはわかりませんし.
小沢さんによるマスコミ批判については,阿比留瑠比さん(産経新聞記者)の「小沢氏のメディア批判に新聞各紙(一部除く)が反論」が面白いと思いました.
小沢さんが偏向報道を批判するならば,先の参議院選挙の時に異常な民主党ヨイショ報道を批判すべきだったでしょう.そうすればマスコミに批判的なネット層を中心に支持者が増えたかも知れません.ニコニコ動画に出演したりしてたしね.民主偏向報道が無くても,安倍政権の人事ミスに皆が呆れている時期でしたから民主勝利の可能性は高かったと思います.単に「小沢何やりてえんだよwwwwバロスwww」みたいな反応で終わったかも知れませんが.
ともかく,いまごろ報道批判をしたのでは朝日新聞にまで
小沢氏は自分の気にくわない記事がでたから、マスコミを批判している感じだと書かれてしまったのも当然だと思います.
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