2008年4月21日月曜日

韓国人の反米主義

韓国の陸軍士官学校の入学生にアンケートを採ったところ,「反北朝鮮」より「反米」の方が多かったということが一部で話題となりました:

2004年1月、金忠培(キム・チュンベ)陸軍士官学校校長(写真)はあきれ返った。陸軍士官学校(陸士)に入学する仮入校生250人に無記名式のアンケートを実施したところ、「韓国の敵はどこか」という設問に対し約34%が「米国」と答え、「北朝鮮」という回答は33%にとどまった。「将校になろうと士官学校に志願した陸軍士官学校生がこれとは…」。ところが同年、国防部政訓企画室(教養・広報担当部署)が行った「入隊将兵意識性向調査」ではもっとあきれた回答が多数あった。75%が反米感情をあらわにし、「自由民主主義体制は優れている」と考える将兵は36%だった。

僕には以前から韓国人の反米感情を不思議に思っています.自国を併合していた日本が嫌いなのは尤もなことでわかりやすいのですが,朝鮮戦争で14万人の将兵を犠牲にして共に戦い,また対北朝鮮の最大の抑えとなっている米軍に対してアンチ感情を抱くのは少々理不尽です.これはおそらく,北朝鮮からの工作に加えて,排他的な民族主義が反米感情を促進してしまったためでしょう.

韓国人の親北・反米化の話は「韓国が危ない」などにも詳しく書かれています.

ただ明るい展望もあり,比較的現実主義と見られている李明博氏が大統領に選ばれたということは民主主義の復元力というものが韓国にもあるわけで,韓米同盟修復の意欲もある程度はある模様.アメリカを戦略同盟のパートナーとして選ぶということは自由主義を守るという立場を鮮明にしたということですから,韓国側が日韓関係を重視し直すことも多少は期待できます.たぶん.

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