2008年12月1日月曜日

自動車製造も水平分離の時代?

アメリカの自動車産業が壊滅しそうです.ビッグ3(GM,フォード,クライスラー)が議会に必死に救援を求めている状況ですが,仮に救援が受けられたところで延命治療に過ぎないかもしれません.もっとも大手が潰れても「次がある」というところがアメリカの面白いところです.

中岡望さんのブログではアメリカ自動車産業の労働組合の強さなどによる人件費の大きさに焦点を当てています.
TechChrunchは過激に「もう垂直統合の時代は終わった,水平分離して自動車の製造を止めろ」と主張しています.中国などでは廉価自動車が水平分離型で製造されている(エンジンなどの各パーツがバラバラの工場で製造されて,それらを組み合わせて作っている)と聞いたことがありますが,

トヨタは世界でもっとも垂直統合が進んだ自動車会社だ。しかも世界最大かつもっとも経営状態の良い自動車メーカーである。これに対して私は、こう言いたい。こんな非効率的な市場で、中期的に利益を上げることが可能なのは世界でトヨタ1社しかない。それは規模のメリットを享受しているからだ。もし市場が効率化の方向に変化すれば、トヨタでさえ垂直統合モデルを維持することはできないだろう。
とあるようにトヨタなどの日本の自動車会社各社がいつまで水平分離の波に対抗できるか見物です.

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