新聞社や出版社が集まってウィキペディアに対抗したウェブ百科事典を作ったらしいので早速覗いてみましたが,読みづらい上に内容がショボい.
たとえば「毛沢東」を引くと,この記述の少なさだけで内容の不足がよくわかりますが,誰の目にも大失敗だった文化大革命でも
66年、文化大革命を起こすが、死後その誤りを指摘された。などと変に遠慮した書き方になってますし,他にも大躍進政策のような数千万人の中国人の命を翻弄した愚策についても全く触れられていない.このような記述は中国人に対しても失礼です.そもそも毛沢東について書くなら詩文の才能について触れていないのもおかしい.
他にも「KY」を引くと「空気が読めない」の略としか記していない.当事者の記者は懲戒解雇,部長が更迭,朝日新聞社長が辞任に至る騒動にまでなった朝日珊瑚事件には全く触れないのに,「2006年ころから女子高生言葉として使われ」たなどというくだらない用法にだけ記述がある体たらくでは,辞書として信頼に値しないと思います.
たまに文章量が多い記事があるかと思ったら,改行が全く無いため非常に読みづらい.(例:オウム真理教事件)
これから内容の充実なりレイアウトの改善なりはあるでしょうが,今のところ利用価値のない事典です.
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