2008年1月31日木曜日

冗談にならない毒餃子

中国産餃子(通称毒餃子)騒動について,中国ネット界の反応の一部を紹介した記事が出ました.

「日本人はあまりに虚弱体質だ」
なんて物もあります.もちろんこれを書いた中国人も本気ではないでしょうが,一応これに真面目に反証を用意するなら,佐々木さんのblogで紹介されているロシア極東部(中国との国境付近)の話があります.極東部は輸送費の都合で日用品についてはロシア国内の「陸の孤島」に近い状態で,中国から輸入される野菜以外に選択の余地が少ないようです.その中で
  • 中国産のメロンを食べた児童が、食べて1時間後に死亡。
  • 中国市場で、買った野菜を料理していた飲食店で、集団食中毒
    (決まって、原因を明らかにせず、突然の店じまい⇒後から報道で判明)
  • 中国の食料品から異臭や、明らかに変色している。
  • 中国の瓶詰めのピクルスに虫が入っていた。
日本人より体が強いであろうロシアの人でも死者が出るのですから….

以前書いたように中国国内の人たちもおそらく中国産食品以外に選択の余地が無いでしょう.中国政府は強力な政治指導力があるのですから,それを活かして本気でこの問題を解決すべきだと思います.佐々木さんが
しかし、目に見える形で、中国政府が安全対策に乗り出さないと、この問題は今後の食料輸入事情のあり方に止まらず、北京五輪での選手たちへの食料提供など、国家の威信をかけたイベントをも汚す恐れもあります。
と書かれたように中国政府にとっての利害にも関係があるのですから,利害問題に敏感な中国人の迅速な対応を期待したいところです.


追記(2008年2月4日)
その後問題の餃子のパッケージに不自然な穴が空いていたことになったり,その穴が中毒者を出した製品のうち一つからしか発見されなかったり,被害者が激増したり,朝日新聞は何故かこの問題について天声人語でフグを例えに出して顰蹙を買ったりと混乱が続いているようですが,ぼやきくっくりさんの記事「「ぶったま!」中国毒入り餃子 福田首相よ中国が怖いのか」での番組書き起こしを読むと問題の本質的な部分がわかるように思えます.

追記2
ロシアでも食品ルート検査が開始されたそうです.

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